ボルトエンジニア(株)

㈱日本プララド技術部

ボルトはなぜ
共回りするのか︖(5)

緩めトルクの検証

ケース①:ボルトを
「トルク締め」した時の、
緩み難さの実験

★ナットを締め付けた後で、ボルト頭は「どれ位の力で緩められるか」実測して見ました。

M16を100Nmで締めたボルトをボルト頭側から緩める実験

「つれゼロワシャ」を使うと、ボルト頭側から緩める場合締付け時の1.82倍のトルクが必要です。
これは振動を受けても、「ボルト頭側が緩む」事は無い、のを示しています。
1.82倍は、ボルトの破断に相当するトルクだからです。

ケース②:ボルトを
「軸力締め」した時の、
緩み難さの実験

ボルトを「軸力締め」した時の、緩み難さの実験

M16のボルトを締め付けて、「つれゼロワッシャーの有無」によって、どの程度に連れ回りし難いかの実験を行いました。写真の形式で「軸力80kN」で締めつけました。締付け方法はナット側から締め付けました。上の締付け状態で、ボルト頭を緩める側に回した時に、どれくらいのトルクで緩むかを測定しました。5本づつの真新しいボルト・ナットを使って測定した平均値は以下の通りです。

①床材(被締結体)がS45C焼入れ(堅い材質)の時の、緩めトルク

  • 「つれゼロワッシャー」
    無しの場合(写真左)
    65.6Nm
  • 「つれゼロワッシャー」
    有りの場合(写真右)
    81.8Nm (+25%アップ)

②床材(被締結体)がSS400(柔らかい材質)の時の、緩めトルク

  • 「つれゼロワッシャー」
    無しの場合(写真左)
    47.3Nm
  • 「つれゼロワッシャー」
    有りの場合(写真右)
    66.3Nm (+40%アップ)

実験結果から、つれゼロワッシャーを使う事でボルト頭が(数値で+25~40%)回り難くなるのが分かる。ですから、ボルトの締付け時にボルト頭が「供回りし難くなる」作業の便利さだけでなく、振動などを受けた時も「ボルト頭側が回り難くなり」、結果としてボルト頭側から回る(=緩む)」現象が起きないから、動的機能面の改善となる。振動実験を行うと、ナット側だけに幾ら緩み止め対策をしても、ボルト頭側に対策がなされないと、ボルトは簡単に回って緩んでしまいます。ボルト頭側の対策は重要で「つれゼロワッシャー」の使用でこの問題が完全に解決出来ます。

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