回答:ご心配ありません、「つれゼロワッシャー」の使用の有無は、ボルト軸力に何ら(たとえ1%でも)影響を与えません。
説明:上の組み合わせ図で、右側の「つれゼロワッシャー」を(ペチャンコに)「押しつぶす」のに、左のナットを回して追加して5Nの軸力が必要と仮定します。5Nを消費し、軸力が5N減少するーーー、さあ大変だと錯覚しがちです。
けれども大丈夫!これは錯覚です。
「作用あれば反作用有り」の物理法則の通り:ワッシャーを押しつぶすのに左のナットは+5Nで余計に押し付けています、これは即ち「反作用で」ナットが5Nで押し返されるのを意味します(=軸力が上昇)。
結局、プラスマイナスゼロで、全体のボルト軸力は1%も変化しないのです。
仮に右側のワシャの素材が「柔らかい木材やコンニャク」で出来ていたとしても、理屈は同じ。つまり軸力が「減少するかもーーー」の心配は、感覚の錯覚です。
物理が好きな人はこう考えれば、もっと詳しく明確です。軸力の計算式があります: F=T/(K x d)
ボルト軸力F=T(締付けトルク)/(K( トルク係数) x d(ボルト径))
★ここで並目ねじの時、K=0.556μt+0.65μs+0.019 です。
μtはナットめねじとボルトおねじ間の摩擦係数、μsはナット下面と床面間の摩擦係数です。言い換えれば、数式の通りトルク締めをする時の軸力は:ボルトの材質・ワシャのバネ常数や凹みや傷・被締結物の弾性や曲がり具合や間に挟むパッキンの種類に、全て「無関係」なのです。
軸力に影響するのは唯一 面同士の「摩擦(係数)」だけです。外は何も関係しない。締付け時に「つれゼロワッシャー」はビクとも動きませんから、摩擦に無関係なのです。
★計算式はこうも教えてくれます:「ただし、ナット直下と床面の間(=図↑部分)に何かワシャを挟んだら、軸力は影響を受けて良くも悪くも変化します!)
以上